2023年10月13日

ランニング中でのトラブル時のSOS、昔と今。

ランニング中に不測の事態が発生することは、誰もが経験する可能性がある現実です。体調不良やケガは、ランナーにとって致命的な危険を伴うこともあります。そのため、安全を確保するために適切な連絡手段が必要です。
思わぬ状況に備えるため、我々ランナーは安全のためのツールを持つべきです。急な体調の悪化や事故によるケガに備え、緊急時に連絡が取れる仕組みを整えましょう。命を守るための一歩として、連絡ツールを持つことは必要です。
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以前、「たとえ近所を走るだけでもランニングに出かける際は身分証の携行を。」という記事ご書いたことがあるのですが、その際に勧めていたのがSOSカプセルというグッズでしたが、今日では、新しい方法で安全を確保できるようにテクノロジーが進化しています。
身分証の携行は依然として重要ですが、Apple WatchやiPhoneなどのスマートデバイスを活用することで、より効果的に安全を確保できることがあります。
今回は再度確認の意味も兼ねて紹介します。



すでに購入して使用している方も多いと思いますが、Apple Watchは特にランナーにとって強力なツールです。Apple Watch Series 4以降には、緊急通報機能が搭載されています。この機能を有効にすると、もし事故や緊急事態が発生した場合、ワンボタンで緊急通報が行えます。さらに、Apple Watchには脈拍センサーやGPSが内蔵されており、緊急通報の際には位置情報も自動的に共有されます。これにより、救急隊や警察が迅速に駆けつけることができます。
また、iPhoneにも緊急通報機能が搭載されています。iPhoneのロック画面から緊急通報を行うことができ、緊急通報の際にも位置情報が共有されます。さらに、SOS発信時には予め設定した緊急連絡先に通知が送られ、迅速な対応が可能です。





Apple WatchのSOS機能:
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Apple Watchには、緊急事態に備えて設計されたSOS機能が搭載されています。この機能を利用すると、次のような緊急状況に迅速に対応できます。

緊急通報: Apple Watchを着用していると、サイドボタンを長押しすることで緊急通報が開始されます。通報が始まると、地元の緊急サービスに通報が行き、同時にあらかじめ設定した緊急連絡先に通知が送信されます。

位置情報の共有: 通報中は、位置情報をリアルタイムで緊急サービスに提供します。これにより、救助隊が正確な場所に到達できます。

メディカルID情報: 設定したメディカルID情報が通報に含まれます。医療情報やアレルギー情報など、緊急時に役立つ情報を緊急サービスに提供できます。

詳しくは、Apple Watch で緊急 SOS を使う


iPhoneのSOS機能:
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また、iPhoneにもSOS機能が組み込まれています。この機能を使用すると、以下のような状況で緊急通報を行うことができます:

通報方法: iPhoneのロックボタン(サイドボタン)と音量ボタンを同時に数秒間長押しすると、SOS通報が開始されます。また、通報時に自動的に緊急通報音声を再生し、通報が行われる前に確認の時間を設けます。

通報先: 通報が行われると、地元の緊急サービスに通報が送信されます。また、あらかじめ設定した緊急連絡先にも通知が送信されます。

位置情報の共有: 通報中、iPhoneは位置情報を緊急サービスに提供します。これにより、救助隊が迅速に到達できます。

メディカルID情報: 設定したメディカルID情報が通報に含まれます。医療情報やアレルギー情報など、緊急時に役立つ情報を緊急サービスに提供できます。

詳しくは、iPhone で緊急 SOS を使う


Apple WatchとiPhoneのSOS機能は、ランニングやアウトドアアクティビティ中に非常に役立ちます。緊急事態に備えて、これらの機能を設定して活用することで、安全を確保できます。ただし、誤って通報を発生させないように慎重に扱うことが重要です。

また、iPhone14シリーズ以降、およびApple Watch Series 8 / SE2 / Ultra 以降で新たに導入された衝突検出は、ゲレンデや遊園地などで誤って作動してしまい、気づかずに緊急電話がかけられていたという事例が多数報告されています。Appleは、機能に関するサポートページの内容を更新し、もし衝突検出の誤作動で緊急電話が発せられてしまってもキャンセルしないよう注意を促しています。





緊急電話が発せられてしまった場合:
救急サービスが必要なくても、電話を切らないでオペレーターがに、助けは必要ないことを説明してください。

これの怠ると、オペレーターの方が現場の状況がより悪化したと判断してしまいます。

ランニングシーズン前に、これらのテクノロジーを駆使して安全を確保し、楽しいランニングシーズンを迎えましょう。

posted by NRJ at 16:00 | コラム to RUN! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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