
ある研究によると、人はそれぞれ自身にとって最も効率的なストライドへと、誰に教わるでもなく自然に定着することがわかっているそうです。
そういえば私たち市民ランナーも意識的に「ストライド走法」か「ピッチ走法」かを選択したわけではありません。
生まれながらに定着した自身のストライドを変えることはパフォーマンスにとって有益でなく、むしろ害が多いという調査結果(ブリガム・ヤング大学)もあります。
実験では、まず被験者のランナーをトレッドミルで自由に走らせた後、メトロノームが鳴るタイミング(8倍速〜マイナス16倍速)に合わせて右足を接地するよう求めました。トレッドミルのスピードは変えません。
当然ランナーはペースを保つため、メトロノームのリズムに合わせてストライドを短くしたり長くしなければなりません(ストライド走法とピッチ走法の切り替え)。
研究者は2時間にわたってランナーの心拍などフィットネスデータを収集。その結果、ストライドが強制的に変更されるたび、ランニングエコノミーが著しく低下していることがわかったのです。
この知見は経験豊富なランナーもビギナーランナーもほぼ同じ結果でした。研究者は「ストライドは自然に任せ、気にしなくて良い」と結んでいます。
よく「筋力の弱い初心者はピッチ走法が適している」なんていうアドバイスを見聞きしますが、適しているも何も、自身に最も適したストライドは無意識のうちに定着しているので気にする必要はないでしょう。
参考:The Best Running Stride? The One That Comes Naturally(NY Times)
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