そんな「おもてなし慣れ」している石川県金沢市で開催された「金沢マラソン2017」を実走取材してきました。
金沢マラソンは今年で3度目の開催。まだまだ若い大会にもかかわらず、その成熟度はあらゆる面において高水準でした。
当日は朝からあいにくの雨。しかし悪天候を感じさせない沿道の応援やボランティアの活躍に、ふだんから観光客を多く迎えている街ならではの上質かつ自然なホスピタリティを感じました。
地域と主催者側の一体感が強い大会は、参加する立場からしても「心地いい」ものです。その点、わずか3年でしっかりと地域にマラソン(応援)文化を根付かせた金沢マラソンは明らかに成功パターンであるといえるでしょう。
コースもまたすばらしかった。それは主催者側の「ここを見てほしい!」という意識がひしひしと伝わるものでした。
繁華街のど真ん中や歴史情緒あふれるエリアなど、よく作り込まれた観光コースは走っていて飽きませんでした。
金沢マラソンを走れば、金沢がいかに都会であるか、いかに美しい街であるかが体感できます。
給食・給水エイド「食べまっしステーション」も、金沢(石川)色を前面に押し出しており好感が持てました。
それぞれテーマが決められていて、「能登ねりものスポット」「百万石和菓子スポット」「石川県産米・野菜スポット」「金沢カレースポット」「石川のスイーツスポット」の5箇所。
18.1km地点の和菓子スポットでは、中田屋のきんつば、箔の音、たろうのようかん、花はなほうし、いがら饅頭、銘菓くるみ、スポーツどら焼き、山野草、醤油の里かすてら、フルーツらくがんなど、石川銘菓がめじろおし。
ちょうど腹が減るタイミングとあってランナーが殺到。しっかり全種類1個ずついただきました。
30km地点のカレースポット(ゴーゴーカレー、ターバンカレー、ゴールドカレー)ではカツカレーが登場。こちらもしっかりいただきました。
他にも様々な金沢グルメをしっかり堪能。食べ過ぎてしまい、最後に登場するスイーツスポットでは全種類制覇ならず。
もちろん、もっとも力になったのは、本降りの雨にもかかわらず沿道で声援を送っていただいた方々やボランティアのみなさんのサポートです。
走っていても少し肌寒かったぐらいですから、沿道の皆さんはもっと寒かったはず。どの大会でも同じですが、ランナーはボランティアに足を向けて寝られませんね。
●明日はvol.2<レース>篇をお届けします。
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