スタートは名鉄「有松」駅。慶長13年(1608年)に拓かれたこの地一帯は、現在でも江戸情緒を色濃く残す旧い町並みが保存されているエリアです。
名古屋市内では東区の文化のみちとともに、「昔ながらの名古屋」が感じられる数少ない場所でもあります。
東海道といえば言わずと知れた日本の大動脈。徳川家康が世紀の大普請を号令し、日本の主要都市を結ぶ五街道を整備したのは1601年(工事開始)のこと。
それから415年。現在の主役は国道1号および東海道新幹線に取って代わりましたが、家康がつくった“本家”東海道は今も健在です。今回のコースは、この旧東海道(現在の県道222号)を走るルート。
スタートしてすぐにメインスポットの有松旧街道へ。文化財級の旧い町家を利用したお店が立ち並ぶ、懐かしさとモダンさが混在した不思議な場所です。
基本的に旧東海道には歩道がありません。このため、場合によっては1列で走るなど安全には細心の注意を払いました。
有松からほどなくして東海道五十三次(五十七次)40番目の宿場「鳴海(宿)」へ。有松ほど旧い建物は残っていませんが、あらためて自分の脚でゆっくり走ってみると、老舗の和菓子店や料理屋など思わずのぞいてみたくなるお店が多いことに気付きました。
鳴海から熱田へ向かう途中にあるのが「笠寺観音(天林山笠覆寺)」です。尾張四観音の一つで、縁日(毎月18日)や青空市には多くの参拝客が訪れます。
次のみちくさスポットは「宮の渡し公園(宮宿)」。旧東海道はここから唯一の海路を通り、桑名(宿)へと至ります。
昨年開催した「FUNRUN758旅ランSpecial in 桑名」で桑名側の「七里の渡し跡」を通過しましたが、憶えている方はいらっしゃるでしょうか。
宮の渡し公園で旧東海道に別れを告げ、水辺の遊歩道「白鳥プロムナード」経由でゴールの金山駅へ。
距離的には16kmほどでしたが、立ち寄り時間が多くて3時間半ほどかかりました。
当日は午後4時から「第9回 FUNRUN758ビールマラソン<春>」が行われました。毎回完走率50%を切る過酷なレースですが、今回は8割以上の参加者が無事に完走。天候に恵まれたのも完走率アップの要因でしょうか。
参加者の皆さま、イベントリーダーの方々、お疲れさまでした。次回は読者の皆さまもお気軽にご参加ください。
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