香川丸亀国際ハーフマラソンはかつて、エリートランナーのみ出場することができる大会でした。丸亀に出ることはステイタスであり、競技志向の市民ランナーが憧れる大会の一つとして位置づけられていました。
2008年より制限時間が大幅に緩和され(3時間)、エリートとともに一般市民ランナーも走れる大会へとリニューアル。今では早春の讃岐路を駆け抜ける「市民ハーフマラソン」としてすっかり定着しました。
制限が緩和されたからといって以前の権威がなくなったわけではありません。自己ベストをめざし、競技として挑むランナーにとってはテンションが上がる大会であることは間違いないようです。
その特長はなんといっても“超高速”と表現されることもあるフラットなコース。ただ、厳密にいえば「前半上って後半下る」コースで、とくに終盤のじわじわ続く上りは好き嫌いの分かれるところ。
もうひとつの魅力は往復の対面コースが長いこと。中間地点あたりで折り返す1本道のコースなので、どれだけ遅くても必ずトップ選手全員の走りを間近に見ることができます。
国内外のトップ選手が多数出場する大会ゆえか、沿道の応援もほとんど途切れることがなく、マラソン文化が根づいた街であることを実感。
もちろん、金哲彦さんや千葉真子さんをゲストに迎えたレース前後のイベントも充実。ただ、レース後は食べ物屋台に長蛇の行列ができており、楽しみにしていた生ビールや讃岐うどんを断念。飲食ブースがもう少し充実しているといいなと感じました。
一つ驚いたのが、なんと「前日申し込み」OKなこと。1,000円アップで最後尾からスタートなどの制約付きですが、ここまで大規模な大会で前日エントリー可能とは、善し悪しは別としてとても珍しいことではないでしょうか。
<お知らせ>
明日は終日取材のため更新を休ませていただきます。vol.2「レース篇」は明後日にお届けします。
名古屋ランニングジャーナルfacebookページ開設!
●『改訂版 名古屋みちくさランニング』発売中!
【関連する記事】
- 東京マラソン2021 vol.4<3年ぶりのEXPO>篇。
- 東京マラソン2021 vol.3<レース>篇。
- 東京マラソン2021 vol.2<スタート会場>篇。
- 東京マラソン2021 vol.1<新型コロナ下の受付>篇。
- 2019 大阪マラソン vol.3<まいどエイド完食>篇
- 2019 大阪マラソン vol.2<レース>篇。
- 2019 大阪マラソン vol.1<新コース>篇。
- 「2019 長野マラソン」大会レポ 。
- 「2019ユニセフカップ芦屋さくらファンラン」大会レポ。
- 国宝松江城マラソン 2018 vol.3<レース後半>篇。
- 国宝松江城マラソン 2018 vol.2<レース前半>篇。
- 国宝松江城マラソン 2018 vol.1<大会のポテンシャル>篇。
- 2018 いびがわマラソン vol.2<レース>篇。
- 2018 いびがわマラソン vol.1<欠かせないもの>篇。
- 2018 水戸黄門漫遊マラソン vol.2<レース前半>篇。