
ザ・クイズショウ(日本テレビ)
初めてタイトルを見たとき、てっきり「ザコシショウ」だと勘違いしてしまいました。「ザコシショウの冠番組とは、日テレもものすごい勝負に出たな」と本気で驚いたのを思い出します。「イニシアチブ、俺」の完成度の高さが印象的でした。
アイシテル〜海容〜(日本テレビ)
「子どもが子どもを殺す」という重いテーマのドラマ。マンガ原作。キヨタン殺害の間接的な動機となった“ある事件”が、テレビ用に刺激の少ないシーンへと変更されました。このため、単純に「智也がカッとなって思わず殺しちゃった」だけの事件に映ってしまったのが残念。両家族の心の葛藤やキヨタンのウザさはよく描写されていたと思います。生々しくて重いテーマの割に、すべての回で視聴率2桁というのは立派。
婚カツ(フジテレビ)
wikiによると『月9ドラマ史上初の視聴率一桁台を記録』してしまったそうです。前半戦は展開にメリハリがあって面白かったんですが、ちょうど雨宮邦之(中居正広)が区役所を辞めたあたりでしょうか、なんだかパタッと“動き”がなくなってしまいました。低視聴率に現場の士気が下がったのか、最終回までひたすらダラダラと回を重ねているだけのような印象。「安い恋愛ドラマ」・・・そこまではいいませんが、「後半息切れ型ドラマ」の典型を見たような気がします。
BOSS(フジテレビ)
変に構えず気軽に観られる“痛快娯楽作品”と呼ぶにふさわしいドラマ。なおかつ演出もストーリーもソツなくまとまっていたので、毎回安心して楽しむことができました。個々のキャラのサイドストーリーも適度に散りばめられていたため、ドラマ世界の幅に広がりも感じました。
ただ、BOSS・大澤絵里子(天海祐希)か完全無欠すぎ(がんばりすぎ)、見ていてやや疲れました。もう少し弱い部分も描写して、視聴者がホッと息をつける場面も作ってほしかったです。めざましテレビで天海祐希本人が続編をほのめかす発言をしていました。パート2はどのような展開になるのか、楽しみに待ちたいと思います。
ぽくの妹(TBS)
日曜劇場枠。オダギリジョー、長澤まさみ主演。このドラマもwikiによると『日曜劇場としては平均視聴率歴代最低を記録』してしまったそうです。テレビドラマって、いまどきみんな観ないんでしょうか・・・。さて、このドラマのストーリーは「奔放な妹と、彼女をやさしく見守る外科医の兄の日々」を淡々と描いたもの。いわゆる「ヒューマンドラマ」で、サスペンス、ミステリー、アクションものと異なり地味になりやすいジャンルです。
案の定、視聴率的には“惨敗”という結果に終わりましたが、脚本家がベテランだけに人間の機微をよく描写できていたのではないでしょうか。主要登場人物のうち、大河原春菜(理事長の娘・笹本玲奈)と瀬川欽也(弁護士・田中哲司)がストーリーから置き去りにされてしまったのが残念でした。
夜光の階段(テレビ朝日)
佐山道夫(藤木直人)が最初に殺人を犯すに至る動機、もっといえば彼の中に「狂気」が宿るに至るプロセスをもっと丁寧に描いてほしかったです。「原作を読んでいないと楽しめない」ドラマの典型だと感じました。最後の法廷シーンもハチャメチャでちょっとかっがり。松本清張原作ということで楽しみにしていましたが、いささか期待しすぎたようです。
以上、「2009春クール テレビドラマ総括」でした。取り上げていないドラマについては単純に観ていなかっただけです。なお、『白い春』『スマイル』『MR.BRAIN』についてはそれぞれ個別のトピックをご覧ください。
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『白い春』で主人公が死亡する設定はベストな選択。
ドラマ『MR.BRAIN』第6話のオチにモヤモヤ感。
重量級のテーマを詰め込みすぎた『スマイル』。
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